人通りの多い江戸の町、物陰から桂とエリザベスを見つめる人影が2つ・・・・・
「おいっ、坂本、用意はいいか?」
「安心せい高杉、わしにまかしちょき」
それは高杉と坂本だった。
二人は桂たちの後をつけていた。そして桂が目を離した隙にエリザベスを裏路地に引きずり込んだ。
いったい何が起こったのかとエリザベスが顔を上げるとニヤニヤと顔に笑いを浮かべた高杉と坂本の姿があった。
(バシッ!!! ドコッ!!! グシャッ!!! ・・・ポイッ)
あっという間にエリザベスの中身は追い出され、ごみの様に捨てられた。
「よし、坂本もうお前は帰っていいぞ。」
高杉がいそいそとエリザベスの中に入ろうとすると、
「なに言っちょる、わしもそん中に入りたいぜよ〜。」
とエリザベスを引っ張った。
「なんだと、坂本ぉぉ・・・。離せっ、てめぇそんなこと一言も言ってなっ・・・」
「エリザベェェェス!!!」
高杉が坂本を睨みつけていると向こうの方から桂が走って来た。
「Σ!!!!」
(バサッ ゴソゴソゴソ・・・・・ゴソ)
二人は急いでエリザベスの中に入った。
「おいっ、なんでお前まで一緒に入ってんだよ!」
「わしもヅラとラブラブしたいぜよ〜v」
「くっつくんじゃねぇよ! うわっ、どこ触ってんだ変態!!!」
エリザベスはもちろん一人用、二人が暴れたせいでエリザベスの表面が異様な動きをした。
「んっ?・・・エッ、エリザベスッ」
「おい、もしかしてばれたんじゃねぇのか・・・」
「あっはっは〜」
「あはは、じゃねぇよっ。やっぱりてめぇといるとろくな事がねぇ!!!」
相変わらずへらへらしている坂本にいらつきながら、高杉がどうすればいいか考えていると桂が一言。
「おまえ、もしかして太ったのではないか?」
ズルッ・・・ 高杉はずっこけそうになった。
(ヅラのやつ相変わらずにぶいな、まあ、そこがいいんだけど)
エリザベスがフルフルと首を振る。
「そうか?少しダイエットしろよ。銀時みたいに糖尿になったら困るからなv」
桂はエリザベスをそっと撫で気づかうように声をかけた。
「プッ、クククッ・・・ アイツとうとう糖尿になったのかよ」
(にしても、エリザベスに入ってたエロおやじ!いつもこんないい思いしてたのかよ・・・)
そばに坂本がいたので誤魔化したが、高杉は泣きそうになった。桂にこんな見せた愛しげな表情を向けられたのは初めてだったのだ。
(何でこいつにはそんな顔見せんだよ・・・
オレだってヅラのこと好きなのになんでオレには見せてくれねぇんだよ・・・・)
「ヅラ〜〜・・・・・・」
高杉は声を抑えることができなかった。
そんな高杉をじっと見つめていた坂本が突然高杉を抱き寄せ高杉の唇を己のそれでふさいだ。
「んっ!ん〜〜〜〜っ・・・・!!!」
「ふっ・・・、やぁっ・・・・」
唇を離した坂本はくずれおちた高杉を抱え込んで言った。
「見てられんぜよ、わしゃあずっとおんしのことが好きだったきに、
そんな顔されると我慢できんぜよっ!」
坂本は高杉を抱えあげると走り出した。
ドドドドドドッ!!!
エリザベスが土煙を上げて桂のそばから走り去った。
「どこへ行くんだエリザベーーース!!!」
その後何があったかは誰も知らないが、爆発に巻き込まれたような怪我をした坂本が、
幸せそうなエリザベスをストーカーのようにつけまわす姿が見られたという・・・・。
管理人小説に初挑戦です・・・
ちゃんと書けてるか不安でいっぱいですよ、無理やり終わりました!
まだまだつたない文章ですがよかったら感想ください。
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